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食品の安全
こころのところ、本当に安全な食品はどのようにしたら手に入るのか、 という疑問ばかりが頭に浮かぶ。スーパーに行って加工品などに手にとって裏面を見ると「製造社」と書かれているものや、「販売社」「販売元」「輸入元」などと書いてある。「製造社」はその名の通り、製造しているのだとは思うが、販売社だけを書かれても、どこで作られているかも分からないものを食べていることになる。 国内外問わず、異物の混入や薬品の混入、産地偽装が相次ぐ中、頼れるものは何もないのかと思うと、これからがますます心配だ。 なるべく、「製造社」表記がされているものを見て購入するよう心がけているが、それでも、一から製造しているのか、最後のパッケージングだけをしているのかは分からない。事実、洋服などの“MADE IN ○○○”は、最終工程を行なった国だと聞いたことがある。例えば、最後のボタン付けだけを日本でやっていたとすれば、そのほかの工程(いわば服を作るほとんどの工程)が他国で行なわれていても日本製ということになるのだ。 消費者は、商品に表示についてもう少し詳しい情報を得てもいいはずだ。いや、実際身に付け、口にするのだから、そうするべきだ。今朝一番に目が止まったヤフーのニュースは、 『ATM振り込め詐欺対策強化』 相当な数の被害者がいるんだろうな。 ニュースによると、対策は “事務局の体制強化"と“最新手口・被害状況の共有”、そして “より迅速な対策の指示”だそうだ。 また、ATMに警察官を動員し、被害ゼロを目指すこと、年金支給日以降の注意喚起にも力を入れる、とのことだ。 “被害ゼロ”といい切っているところで安心感を抱くが、 安心しているばっかりではいけない。被害にあうのは私達。 おそらく、詐欺者から見たリスクや危険が間近にある状態で、 これまで通りの詐欺を行なうものも数を減らしているだろうけど、 この期間にもまた、新たな詐欺の手口をせっせせっせと考えてるんだろう。 なくならない詐欺。対処しきれない社会。 それに漬け込んで繰り返す詐欺者。 安全や被害を防ぐために、 もう既に多くの物事において、 “以前当たり前にできていたこと”は “今じゃすっかり不便になって” ということになってきている。 真面目な人を騙して突き落とし、 ズルい者が生き残るような世の中なら、 いっそ賢い、強い、金持ちが生き残る世の中のほうが よっぽどマシだ。 この調子で進んだ社会を想像してみればしてみるほど そうしたネガティブな考えが頭をめぐる。高齢者問題 ここのところ、ドキュメンタリー番組が増えてきている。 その背景には、1時間でさえもテレビの前にじっとしておけない 若者のテレビ離れの進む中、いかに短時間に面白いものを 見せるかとしてきた結果、内容が薄くワンパターンとなった風潮が ある一時代を追え、ホンモノ志向に変わりつつある視聴者へ向けた 一種の挑戦でもあるのかもしれない。 その成功を売らずけるかのように、先日放送された、 かつて大人気を博した役者の老後生活を追いかけたドキュメンタリー番組が高視聴率を記録したそうだ。 実は、私も釘付けになってその番組を見ていたひとりだ。 現在人の手を借りなければうまく生活のできない妻と、その妻を献身的に支える夫。かつて活躍していた夫婦は、おおきなお屋敷を離れ、都内のマンションで細々と暮らしているのだと、テレビが伝えていた。 我が家も例外ではない。早くに妻をなくしてしまった私の父は、仕事をしながら、そして介護なしでは生活のできない祖母を介護しながら、二人の娘を育てている。世間とは、一般的大多数の状況をとって判断するからか、父子家庭の我が家にはほとんど国からの援助はない。加えて、高齢化社会の進む昨今で、簡単に低価格で介護施設を利用することは困難である。 こうした救いの手すらどこにもない中で、今やこうした介護問題は、おそらく隣の家でも、隣の隣の家でも起こっているだろう。来年、再来年になれば3軒隣も4件隣の家にも、ひどい地域では町全体がそうなる。 一方では介護を避けて同居を拒ばみ、介護放棄によって死者が出たりする。元気なお年寄りは詐欺などの標的とされやすいと数々のところで言っているが、おじいちゃんやおばあちゃんがしっかり生きてきたからこそ今があることを考えなければならない。自分達がおじいちゃんやおばあちゃんになったときのことを考えなければならないのだ。 次代を担うのだという責任の持ち方が、極端に分かれてきている現状をとても不安に思う。 報道ニッポン 国際通信社・報道通信社・現代通信社 現代画報 報道ニッポン 現代画報 |
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