今朝一番に目が止まったヤフーのニュースは、 『ATM振り込め詐欺対策強化』
相当な数の被害者がいるんだろうな。
ニュースによると、対策は “事務局の体制強化"と“最新手口・被害状況の共有”、そして “より迅速な対策の指示”だそうだ。 また、ATMに警察官を動員し、被害ゼロを目指すこと、年金支給日以降の注意喚起にも力を入れる、とのことだ。
“被害ゼロ”といい切っているところで安心感を抱くが、 安心しているばっかりではいけない。被害にあうのは私達。
おそらく、詐欺者から見たリスクや危険が間近にある状態で、 これまで通りの詐欺を行なうものも数を減らしているだろうけど、 この期間にもまた、新たな詐欺の手口をせっせせっせと考えてるんだろう。
なくならない詐欺。対処しきれない社会。 それに漬け込んで繰り返す詐欺者。
安全や被害を防ぐために、 もう既に多くの物事において、 “以前当たり前にできていたこと”は “今じゃすっかり不便になって” ということになってきている。
真面目な人を騙して突き落とし、 ズルい者が生き残るような世の中なら、 いっそ賢い、強い、金持ちが生き残る世の中のほうが よっぽどマシだ。
この調子で進んだ社会を想像してみればしてみるほど そうしたネガティブな考えが頭をめぐる。経済月刊誌の現代画報では、 近年のモンスターペアレントと呼ばれる保護者達の モンスター化する理由は、教師への社会不信だけではないと書いている。
別の理由は、“家庭のゆとり”が減っていることによるものだ。 雇用機会均等法が浸透し、経済悪化が進む中、共働きは当たり前となり 父母のどちらもストレスを抱えるようになってきた。働いている分、当然子供と接する時間は限られていて、目をやる時間や余裕などが少なくなっている。
そんな中、自分の意見を爆発させる場所を無くした親が、家庭内の問題を教育機関へとぶつけたり、愛情のかけ方を間違えた表現として教育機関へ無理難題を押し付けている。
もちろんこれが全ての理由ではないため、極端に捕らえてしまってはいけないが、すくなからずこうした影響はあるのではないかということだ。
そう考えると、モンスターペアレントが悪者としてとりあげられているが、実はモンスターペアレントの行動は、保護者のSOSではないだろうかと思えてくる。誰もが被害者になってしまいやすい不安定な状況下、ひとつひとつを丁寧にゆっくりと立て直していくことが必要だ。携帯電話から 知らない番号からの着信。
いまだに詐欺かよ、とイライラしながら無視してたら
同じ番号から「こんばんは」というメールが入ってきた。
もちろん「こんばんは」だけを入れてくる知人はいないので
即消去するが----
どこかで、
知ってる人だったらどうしよう。が、頭をめぐる。
こうした頭の隅にある、素直な思いに漬け込んでくるのが
詐欺なんだろうな。
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